畳替えのメンテナンスの中で「表替え」とありますが、何をすることなのかをご説明していきます。
Table of Contents
読み方
表替え…「おもてがえ」と読みます。
業界では…「はりかえ」と言ったりします。
畳の構造
表替えについてご説明する前に、畳の構造からご説明するとわかりやすくなります。
畳は、畳床・畳表・畳ヘリから出来ていて、機械などで縫い合わせて仕上げています。
畳床
昔は全てワラで作られていましたが、今はポリスチレンフォームとインシュレーションボードの組み合わせが多くなっています。
昔ながら使われてきているもので、ワラを何層にも重ねて作られているもの。
畳ならではの感触や味わい、吸放湿性・耐久性・防音性・復元力に優れています。
ポリスチレンフォームやインシュレーションボードを使用して作られています。
断熱性・防音性に優れています。
主にこの2種類が多く使われています。
他に、ワラとポリスチレンフォームを組み合わせた物や、インシュレーションボードだけで出来たものもあります。
厚みも15ミリ~60ミリと色々あります。
畳表
い草・紙・樹脂から出来ています。
畳表の違い、メリット・デメリットはこちらから。
”畳ヘリ
色々な柄や色があります。
さわはた畳屋では、数十種類もあるから、畳縁を選ぶのが楽しいですよ。
表替えって何
表替えとは、今使っている畳を、畳床(芯)はそのままで、畳の表とヘリを新しくする作業を言います。
畳の張替えと言ったりもします。
表替えをする目安
約4年ごとに表替えと裏返しをしていくのが理想になります。
畳の替え頃をチェック!
1、畳表が洋服や靴下につきませんか?
2,畳表にクボミやヘコミはありませんか?
3,畳表が破れていたり焦げていたりしませんか?
4,畳と畳の隙間が空いていませんか?
5,畳表の色が濃い茶色や黒ずんでいませんか?
6,畳表にシミはありませんか?
7,畳が湿っぽくカビ臭くないですか?
この様なことが気になりましたら表替えのサインです。
畳表の種類
畳表の種類は、材料によって、天然イ草・紙製(機械すき和紙)・樹脂製の3種類に分けられます。
天然イ草で作られている畳表は、
調湿作用がありますのでとても良い生活環境を保ちます。
又、イ草の香りにリラックス効果がありますのでストレスを和らげてくれます。
紙・樹脂製の畳表は、
天然のイグサに比べて、色が変わりにくい(黒ずんでくる)、丈夫である。
何より、柄やカラーが豊富です。
詳しいメリット・デメリットはこちらから。
相場のお値段は?
畳表の種類や柄・色などによって値段が変わってきます。
又、畳屋さんによっても仕入れ方も違いますので、同じ金額でも畳表の種類が違ってきますので注意してください。
天然イ草の見分け方はこちらから。
表替えの作業工程
古い畳表をはがします。
寸法を測ります。
動画を見るとわかり易いのでこちらをご覧ください。
新しい畳表を機械で貼り付けます。
動画を見るとわかり易いのでこちらをご覧ください。
先ほどは買った寸法にカットしたら畳表の貼り付けは終わり次に縁を付けます。
出来上がりです。
まとめ
畳表のササクレが洋服や靴下・洗濯ものなどにつくようになってきたり、カビ臭いようでしたら「表替え」のサインです。
放置しておくと健康を害する恐れもありますのでお早めに畳屋さんにご相談ください。