10月12日に西東京市立谷戸第二小学校の5年生へで畳の授業をさせて頂きました。
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きっかけ
6月に総合学習のテーマの「日本の伝統文化」で当店に取材に来た二人がきっかけです。
畳だけではなく、襖や障子も取材していきましたが、1度では足りなかったらしく、もう一度取材に来ました。
すると、担任の先生が2度も行くには何かあるのかと思ったのか、2度目の時は先生も来ました。
その時に先生と話が盛り上がり、今回の授業へとつながりました。
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準備期間
先生からお話を頂いたのが9月に入ってからで、正式に決まったのが3週間前
仕事をやりながらなので、準備期間がありそうでなかったです。
2回の打ち合わせをしました。
1回目までにこんな感じではどうかとプランを立てて持っていき先生たちに見てもらいました。
2回目の打ち合わせでは、ある程度の内容を決めて、タイムスケジュールとなったのですが、5年生の各クラスづつ授業を行う事となりました。
授業当日、本番
子供たちが飽きないように、クイズアリ動画を見て体験する、3本立てで行いました。
畳の歴史
意外と畳屋をやっていますが「へぇ~そうなんだぁ~」「知らなかったぁ~」なんてことがいくつかありました。
畳の構造から畳作り方
動画を使い、畳の表替えの作業を見てもらいました。
畳表が出来るまで
これは、畳表の産地に通い約10年ですので得意です。
しかし、まとめるとなると一苦労しました。
体験
①約6cmの厚みでワラ床を使い天然イ草で出来た畳
②約6cm柔らかい素材の建材床を使い天然イ草で水をはじく畳表で出来た畳
③約3cmで建材床を使い樹脂で出来た畳
④約3cmの柔らかい素材の建材床を使い天然イ草で出来た畳表の畳
⑤約1,5センチの建材床を使い紙で出来た畳
5種類の半分の畳を用意して、さわったり・踏んだり・座ったり・寝転んだり・臭いをかいだり・それぞれの畳を持ってもらうなど体験してもらいました。
順番に踏んでもらっています。
座ったり、寝転んだりしてます。
それぞれの畳を持ってもらい、重さを感じてもらいました。
②の畳の水をはじく機能を説明しました。みんな驚いてくれました。
水をはじく機能の畳のお話はこちらから
人気の畳の順位
気持ちが良い畳はどれだった、と聞いたところ順位は
1,②の約6cm柔らかい素材の建材床を使い天然イ草で水をはじく畳表で出来た畳
2,④の約3cmの柔らかい素材の建材床を使い天然イ草で出来た畳表の畳
3、⑤の約1,5センチの建材床を使い紙で出来た畳
4,①の約6cmの厚みでワラ床を使い天然イ草で出来た畳
5,③の約3cmで建材床を使い樹脂で出来た畳
この結果は意外でもありました。
私たち畳屋から考えると、天然素材だけから作られている①の畳だ1位にくると思っていましたが、4位
薄くて硬く感じる⑤の畳は最下位だと思ていましたが、3位
色々考えさせられます。
まとめ
今回、講師として授業をさせて頂き感謝いたします。ありがとうございました。
資料を作りにあたり、改めて畳を見直すことが出来ました。
何より、子供たちの生の声を聞かせてもらったのは本当にありがたかったです。
特に、畳の人気の順位の結果は、本当に考えさせれこれからの畳をどうあるべきかのヒントになりました。
これからの畳
下記の表は和室についての資料ですが、
昔からあるような、6,8畳のいわゆる畳の部屋は減ってきてはいますが、
3,4畳とかでリビングの一角に畳コーナーとして増える傾向にあります。
畳の順位にも表れているように、ある程度の厚み・柔らかさがあり、フローリングでない所で
ごろんとくつろげる場を欲しがってるのかもしれません。
この授業を聞いてもらった子供たちが将来、家やマンションを購入するときに畳を取り入れてくれるといいなぁ~
西東京市立谷戸第二小学校のHPでも紹介されました。HPこちらから
令和3年度 10月 西東京市立谷戸第二小学校ホームページ (nishitokyo.ed.jp)
当社でもYouTubewおアップしています。こちらから