どんな人が来るの?
さわはた畳屋の澤畠和雄はこんな人です。
昭和42年生まれ
西東京市立泉小学校卒
西東京市立ひばりが丘中学卒
東京都立久留米高校(東久留米総合高校)卒
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きっかけ
高校卒業後の進路を考えた時このまま継いでも良いのだろうか?他にやりたい事があるのでは⁇
周りは大学進学が当たり前、自分はどうする⁇
色々考えた結果、将来もしかして役に立つかもしれないからと「東京カローラ」就職して二年勤めました。
東京都畳職業訓練校
畳の事を何も知らず、技術も無く継ぎました。畳を作るだけなら機械で作業するので、父に仕事を教わればよいのですが、やはり、畳作りの基本となる技術や知識を学ばなければいけないと思い、東京都畳職業訓練学校に3年間通い、手作業で畳を作る技術や畳に関する知識を習得しました。
その後は、技能資格を取るために、訓練校時代の仲間や下請け仕事などをやりながら、訓練校を卒業した年に、畳2級技能士の資格を取り、その後、5年をかけて1級畳技能士の資格を取得し、一通りの畳を作る技術と知識を身につけることが出来ました。
畳業界の問題点
その頃、畳業界では、中国産の畳表が多く使われていました。
中国産の畳表は、見た目には国産畳表と変わらないのですが、中国から約一ヶ月かけてコンテナ船で運ぶのでカビを防ぐために必要以上に畳表を乾燥させるので傷みやすいのと何より水の違いです。国産表を作る田圃の水は飲料水にも使われる安心できる水を使っていますが、中国産はどのようにして作られているかの安全性がわからないのです。
安心・安全の本物を届けるために
そこで当店ではお客様に「安心・安全の本物をお届けしたい」という信念から、国産畳表の95%を作る熊本県八代市にあるイ草農家さんに飛び込み、年に3回は通い、農作業を手伝いながら、土作りから製品作り迄をこだわる畳表を契約農場からお届けできるようになりました。
良い畳表って何?
しかも澤畠畳店では、お客様にとって何がよい畳表なのかと考えたりお客様に聞いたりしたところ、あるお客様から「お手入れがしやすい畳表があったらいいなぁ」と言われました。
それから、契約農場の農家さんと「おていれしやすい」とは何か?を色々考えた結果、水をはじく機能があればよいのでは、水をはじくという事は水をこぼしてもシミにならず汚れない、水をはじくからカビにくいという事は、お手入れしやすいのではと考えました。
さぁここからが大変です。今までも水をはじく機能を持った畳表はありましたが、なぜそれが普及しないのか?と考えたところ、今までのものは出来上がった畳表の表面に撥水機能をコーティングしてあるだけなので使っていくうちに取れてしまうという事に気が付きました。それでは長持ちしない、そこで、畳表になる前のイ草1本1本にコーティングすれば長持ちするのではと考え作り始めましたが、どうすればイ草にコーティングできるのか?どのくらいの量が必要なのか?畳表は直接肌に触れるものなので安全性は大丈夫なのか?試行錯誤が始まりましたが、九州の研究所等の協力得て約3年かけて作り上げたのが、カビの生えにくく水にも傷にも強い畳表の開発に成功しました。
それが、当店自慢おススメ№1畳表です。
西東京市一店逸品認定店
今でこそ当店だけで市民祭りなどに出店して国産畳表の普及活動をしていますが、父の代では、西東京市の畳屋さんが有志で集まり出店していました。その時は畳の普及活動というより仕事をとるために活動していたので、抜け駆けをしたり、中国産の畳表を国産と言ったりしていたのでとても協力が出来なくなり最後は抜けました。
しかし、このままではお客様に国産畳表が届けられないのでは、イ草農家さんが減ってしまうのではと思い、商工会を通して当店の産地に通いながら商品を開発しているなどの活動を理解してもらい、単独で出店できるようになりました。また、最近は、お客様の高齢化が進み畳替えをするときの荷物の移動などが苦労するので二の足を踏んでいることが多かったのですが、当店ではすべて私たちで行うサービスを始めとても喜ばれています。
そして、当店の活動が評価されて、国産畳表専門店として西東京市の「西東京市一店逸品認定店」に認定されました。