先日、国産畳表の95%を生産する、熊本県まで行き、さわはた畳屋がおススメする国産畳表の生産者を取材してきました。
生産者のこだわりなどをご紹介します。
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TikTokマスター、イグサックこと村上友教君
八代市鏡町北新地でい草の栽培から畳表の製織まで親子4人でや生産しています。
村上君は、イ草農家を皆様に知ってもらいたく、TikTokでイグサックとして活動しています。
夫婦仲良く活動しています。(すごく微笑ましくうらやましく思います)
下記のラベルも、夫婦と子供とで作られていてとても家庭的です。
生産している、いぐさの品種
主に「夕凪」を生産しています。
品種の詳しいことはこちらから。
イ草つくりのこだわり
「夕凪」と「ひのみどり」8:2の割合で「夕凪」を生産しています。
お父さんの時は、主に「ひのみどり」を生産していましたが。
村上君に代替わりをしてからは「夕凪」を生産するようになりました。
これには訳がありまして。
中国産の畳表が輸入されるようになってからは、いぐさを栽培して畳表を生産するだけでは家族が食べていくには大変で野菜農家に変わることも考えていましたが、代々引き継がれた「イ草の栽培」自分なりにとことん追求してみてダメなら野菜農家に変わろうと考えて、イ草つくりを研究することになりました。
「夕凪」の品種は、早い時期に刈り取る品種なのですが、村上君の田圃では、とてもよく品質の良いイ草に育ちので、この「夕凪」を主に変えたらどうなるかと遅い刈りの時期まで作ってみる事いしました。
肥料を替えたり、苗を選別したりと試行錯誤を繰り返すこと2年。
やっと納得がいくイ草を生産できるようになったそうです。
今でも、良いイ草つくりの研究は続いています。
遠くに見えるのが、八代港の堤防です。
海が近い地域なのでいろいろ苦労はあるようです。
畳表の製織のこだわり
今年からは、畳表の生産にも力を入れていくようで、お伺いした時は、工場の改装工事が終了しかけていたところでした。
畳表を製織するにあたって、湿気による色変わりなどがあるので、工場の気密性を高めるための工事をしているようで、大きな換気扇や、壁に断熱材を入れるなど、他の農家さんではまだやらないようなことも始めているようです。
参考にされたのが、前回紹介した「茣蓙屋十平」さん事畑野さんの工場です。
編集後記
「家族な仲良く楽しく暮らせるように」と考えて
村上君は、自分の代になり、イ草つくりから畳表の製織までを一から考え直して生産しています。
そのために作るイ草の品種を替えたり、工場を直したり。
また、若いイ草農家の為に、TikTokを使いイ草農家の現状を伝えています。
私も、畳の良さを伝え続けていきたいと思います。