築50年の我が家、何年か前から歩くと一部の畳がふかふかしてきました。歩くとそこだけ沈むような現象。畳が腐っている?床下のどこかが腐っているの?。また、原因は何だろう?
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床下の構造
畳が沈む原因を調べる前にまずは床下の構造を知っておきましょう。
*根太(ねだ)床を貼付ける角材です。根太同士の間隔は30cmか45cmです。
*大引(おおびき)根太を貼付ける太い角材です。
*床束(ゆかづか)大引を支えます。最近は高さの調整が出来る鋼製束や樹脂製束などがよく使われます。
*束石(つかいし)床束の下に敷く石やセメントの土台。最近はベタ基礎が主流。
畳が沈む原因
さまざまな原因が考えられます。1つづつ見ていきましょう。
根太や大引きの劣化
根太とは、床板を支える4.5cm×6cm程度の下地です。その下に根太を支える大引があります。根太は大引の上に30cmまたは45cmの間隔で取り付けられます。
床がふかふかになる原因は、根太や大引の腐食による劣化が原因とも考えられます。雨漏りをしていて壁をつたわたっり、水周りの部屋から床に水がしみこみ、床だけでなく床下の根太やさらに大引まで腐食していたり、床下の湿気や内部の漏水により腐食している場合もあります。
20〜30年前は浴室内の床や壁をタイルで仕上げる事が多く、このタイルがひび割れて床下に水や湿気が伝わり、隣接する脱衣所や廊下の床下まで腐食が及んでいるパターンもあります。
修繕方法
まずは床下の状況を確認してみましょう。
根太や大引の腐食が、床上の水漏れによる湿気か、床下の湿気か確認します。
*外壁や水回りの設備などから水漏れしている場合は、その部分の補修をして原因を取り除きましょう。
*地面からの湿気には、防湿シートの上に木炭や乾燥した砂利などを敷いたり、床下換気扇の設置で対応する方法もあります。
床を剥がし、腐った根太や大引を取り除き新しい板で補修。
部分的に木材が腐っている場合は、腐った材木を切り取り、新しい木材をはめ込み金物で補強する方法で補修されます。腐りにくい檜やヒバを使用する事が多いです。
腐食が広範囲の場合は根太や大引を全部取り替えます。
床塚・束石の劣化
床束とは、大引きを支える90mm程度の木です。古い建物の場合、床束は束石の上にのっています(現在は床束はプラスチック製や鋼製などがよく使われています)。
床のふかふかが全体でおこる場合は、床束・束石の劣化が原因とも考えられます。
*水漏れなどの湿気のせいで床束が腐って崩れて、束石との間に隙間ができてしまい、歩いた時に床が沈む。
*コンクリートの束石の劣化 土壌が強い酸性の場合、硫酸イオンがコンクリートの劣化を促進し、コンクリートが崩れて床束との間に隙間ができてしまい、歩いた時に床が沈む。
*地面が痩せて束石が沈み込み、床束との間に隙間ができて、歩いた時に床が沈む。
修繕方法
まずは床下の状況を確認してみましょう。
床束やコンクリートの腐食が、床上の水漏れによる湿気か、床下の湿気か確認します。
*外壁や水回りの設備などから水漏れしている場合は、その部分の補修をして原因を取り除きましょう。
*地面からの湿気には、防湿シートの上に木炭や乾燥した砂利などを敷いたり、床下換気扇の設置で対応する方法もあります。
床を剥がし、腐った床束、石束を取り除き新しいものと取り替え。
*腐った床束、石束を取り除き、新しいものと取り替え。
*床束を木材ではなく、鋼製・樹脂製のものに取り替え。鋼製・樹脂製床束は腐りにくくシロアリ被害がありません。また、高さ調整が簡単にできるので作業時間の短縮になります。
床下コンパネ板の劣化
コンパネ板は、築15年〜20年経つと劣化し、下地である根太の無い部分(30センチ角位の幅)がプカプカとしてきます。湿気の多い場所に出やすいです。
「畳が沈む」の多くがコンパネ板劣化が原因のようです。
修繕方法
コンパネ板の張り替え
既存の床を剥がして新しい床を貼る方法です。
コンパネ板をはがして
新しい板に張り替えます。
ご希望の方には、点検口を取付します。
まとめ
畳が沈んだりブカブカするようでしたら、ご連絡ください。
畳を上げて床下の状況を見て修繕方法をご提案したいと思います。
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