今回は、さわはた畳屋がお客様に商品をお届けするときに、数日間お預かりする工程を組んでいる理由をお話していきたいと思います。
目次
一般的な畳屋さんのお預かり期間
当社でも昔、父の時代では朝お預かりして夕方納める。
「早く納める」ということをサービスとしてやっていましたが、商品を仕上げるときのクオリティがお預かりするよりはどうしても落ちてしまう傾向にあります。
商品のクオリティを上げるために、数日お預かりしてお届けする理由がいくつかあります。
数日お預かりする理由1:折りジワの問題
(動画をご覧ください)
これを消すために、後で見ていただくんですけども、水や霧を吹いたりして折りジワを消していきます。
水を使うので畳が完全に乾いて、折りジワが消えているのを確認してからでないと納められません。こういう理由で、どうしても数日間お預かりすることがあります。
納品時に折りジワとご説明いただいた黒い線が入らないようにしたい。
折りジワを取るような作業をしていると、どうしても一晩寝かせなきゃいけないということですね。
数日お預かりする理由2:ローラー使用のリスク
けれども、その状態でお届けすると、そこだけ光って見えたりします。
白い筋に見えたりすることが多々ありますので、うちではなるべくローラーを使わないようにしています。
数日お預かりする理由3:カビ対策とおうちの健康診断
畳上げした状態の畳下の床を、数日間風を通して乾かしてあげるとおうちの環境のためにもなります。
それに加えて、さわはたさんのところは、畳の表面は泥がついて出来上がるのを綺麗にしたりブラシをかけたり等、さまざまなケアをされているので、工程がどうしても多くなるということですね。
数日お預かりする理由4:納品後に気持ちよく使っていただくために
納品後にお客様に気持ちよく使っていただくために、そういったケアにかかるお時間がどうしても必要になります。
こういう理由で、数日お客様の畳をお預かりすることになります。
さらに、お部屋の環境も畳がない状態にすることで乾燥によって良くなるということですね。
お部屋に畳がない状態にすることで、シロアリだったり、普段気づかないことが見えてきたりする場合もあります。
そういう理由から、畳を上げてすぐお納めするよりは、数日乾かして床下の状態を見たほうが家の健康診断にもなりますので、日にちをあけることをお勧めしております。
ぜひご覧になってください。
本日は、以上となります。