皆様に、より良い畳をお届けするために
国産畳表の95%を生産する熊本県八代市に
畳表の製織体験をしてきました。
品質の良い畳表はどのように作られているのか、
良質の畳表の見分け方などを
イ草から畳表までを作られている農家さんに
訪問して、体験をさせて頂きながら勉強してきました。
今回は、いよいよ製織です。
Table of Contents
霧吹き
選別したイ草には、乾燥して硬くなっていますので
硬いまま織機に入れるとキズになりやすいので
イ草に霧吹きをして湿らせます。
水分を含むことで見えてくるキズや色違いもありますので
又、選別も行います。
織りこみます
湿らせたイ草の束を
織機に入れて畳表へと織り上げていきます。
赤丸してあるところにイ草の束を入れていきます。
おかれたイ草の束は、
左右からイ草を飛ばして織りこんでいきます
動画を見るとわかりやすいので
こちらをご覧ください。
飛ばされたイ草は機械により織りこまれていきます。
その様子はこちらから。
イ草を織りこんでいく機械のスピードは農家さんによって変わってきます。
私が選別したイ草を織りこんでいる部分
黒い筋より上がそうです。
仕上げ
織っていく過程でどうしても
イ草が切れたり
1本1本織る所を2本になったりとしてしまいます。
又、農家さんによって機械のスピードが違ってきます。
速いとキズになりやすいのです。
これでは製品としてダメなので
切れたイ草などは抜いて仕上げていきます。
まとめ
イ草の選別作業をしっかりやっておくと
イ草の粒が揃っているので2本同時に織ることは無く
途中でイ草が切れることも少ないのです。
なので、イ草の選別は重要になってきます。
この様に、畳表に製織するには手間と時間がかかります。
手間と時間をかけた畳表は
お部屋に敷きこんだ時は青々とキレイに仕上がり
使うほどにマスマス飴色に美しくなってきます。
今回のブログは3回に分けて紹介しています。
農家さんの紹介編、イ草の選別編、とあります。
気になる方はこちらから。
この『製織体験』研修を企画をして頂いたのは
熊本県八代市にある畳表の産地問屋の
肥後物産さんです。