西東京市で畳ふすま障子など、和室のリフォームをしている「合同会社さわはた畳屋」の澤畠です。
今回は畳の交換時期とそのサインについてご紹介していきます。
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畳を長持ちさせる秘訣:「裏返し」というメンテナンス
畳を購入後、買ったままの状態で無限に使えたら良いですが、どうしてもメンテナンスや交換等が必要になってきますよね。
具体的にはどのようなタイミングでメンテナンス、交換等すればよろしいでしょうか?
私どもで推奨しているのは、3年から4年で「裏返し」というメンテナンスをしていただくことをお勧めしています。
つまり、買ってすぐの1回目は全交換をするわけではないということでしょうか?
そうです。
買ってすぐのメンテナンスは「裏返し」を依頼していただくと、リーズナブルに新品同様の状態で長く使えます。
裏返しとは?手順を解説:和室を美しく保つ方法
「裏返し」とは、具体的にはどのような作業になるのでしょうか?
「裏返し」というのは、今付いている畳の芯から、畳表(ござ)と畳の縁を剥がして、畳表をひっくり返す。
そして、使っていた畳の芯に裏返した畳表を縫い付けて、新しいヘリを付ける作業が裏返しとなります。
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- 使っていた畳の芯から畳表(ござ)と畳の縁を剥がす
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- 剥がした畳表を上下(表裏)ひっくり返す
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- 裏返した畳表を、再び畳の芯に縫い付け、新しい縁をつける
この一連の流れを「裏返し」と言います。
畳表はリバーシブルになっており、タイミングを間違えなければ裏表で付け替えて長く使えるようになっているのです。
縫い直しをしたり寸法などに問題があったら修正していく。
車で例えると、車検のようなものということでしょうか?
そうですね。
交換時期のサインを見逃さず:畳の裏返しと交換のタイミング
最初の「裏返し」は、早めにが良いのですね。
そうですね。
使っていくうちに、どうしても段差なども出て来ます。
そういった所も直すことができるので、早めに をおすすめしたいです。
裏返しが終われば、次は表面の張り替え(畳床はそのままで表面だけを新しい畳表と畳縁に替えること)だと思いますが、何年で張り替えと考えれば良いでしょうか?
メンテナンスの種類 | メンテナンスの内容 | 費用 |
---|---|---|
裏返し | 畳床そのままで、畳表を裏返す | 安価 |
表替え | 畳床そのままで、畳表を新しくする | 裏返しより⤴︎ |
新調 | 畳床・畳表を共に新しくする | 表替えより⤴︎ |
やはり裏返しと同じように3年から4年です。
取り替える目安としては、
畳のささくれが出てきて洗濯物や靴下などにくっつくようになる
こういうサインが出てきたら、畳替えのサインになります。
摩耗でささくれがひどくなると、取り替え時ということですね。
そうですね。
工業表畳の場合の取り替えタイミング
逆に言うと、全く使っていない部屋の場合、摩耗は起きにくいということでしょうか?
起きにくいのですが、年数が経ってくると、どうしても畳の表のみならず畳の裏も変色してくるので裏返しができない場合もあります。
一回目は、ぜひ早めに裏返しして使ってもらって
二回目は、摩耗具合を見て替えていく、ということですね。
そうですね。
天然物の畳だけじゃなく、たとえば樹脂のような工業表の場合、取り替えタイミングはどうなるのでしょうか?
紙や樹脂の畳も3年から4年で同じように、ささくれが出て来ます。
天然物の畳と違い、靴下や洗濯物にくっつくことはないですが、どうしてもささくれてきたり、剥げてきたりします。
それが 取り替えサイン となります。
なるほど。工業表も天然物と同様に 取り替えサイン があるということですね。
裏返しの詳しい工程については、ブログ記事であげています。
YouTubeの概要欄から記事のURLをご覧いただきますと、動画に関した記事が見られますので、ぜひご覧になってください。
他にも畳のことや交換時期サインのご相談は、さわはたさんのところで受付可能でしょうか?
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